安産祈願のお参りの仕方、服装や神社の選び方
帯祝いに合わせて神社に行って安産祈願をしてもらいましょう。
このページでは、安産祈願とは何かについて、また安産祈願のお参りの仕方や服装についても説明しています。さらには、安産祈願に持っていくものや神社におさめる初穂料のことも。そしてお参りをする神社の選び方や、神社に行く際の注意点についてもまとめています。
安産祈願とは?
帯祝いに合わせて、元気な赤ちゃんが無事に生まれることを願って神社でお参りすることで、神社では祈祷をしてもらいます。妊婦さんのお腹に腹帯を巻いて神社でお祓いをしてもらいます。その後、安産のお守り等のお札をいただきます。
なおこのならわしは日本独自のもので世界のほかの国々では行われていません。
安産祈願はいつ?一緒に行く人は?
安産祈願は帯祝いのお祝い事の一貫ですので、妊娠5ヶ月過ぎたはじめの「戌の日」に行くのが主流であり、理想といえます。ただ戌の日は12日に1回しかありませんので、仕事や他の用事で予定を合わせるのが難しい人も多いと思います。そういう場合は、別の日で問題ありません。
神社も戌の日に限らず、毎日祈祷を受け付けてるケースが多いです。でも、戌の日や週末、祝日等は混み合うことが多いので、あらかじめ神社に問い合わせて状況を確認したり、可能であれば予約をしておくと安心でしょう。
安産祈願はだれと一緒に行くかという明確なルールはありません。妊婦さんひとりで行くケースもあれば、ご主人さんやご両親と行くケースもあります。お友達と行かれる方もおられるようです。ただ、妊婦さんおひとりだと負担も大きいかと思います。どなたかと一緒に行かれるほうがより安心できるでしょう。
安産祈願にかかる時間
お参りそのものは10~30分程度と見ておけば問題ありません。妊婦さんだけが社殿に入って、お祓いをしてもらいます。ただし、混雑している場合はお参りがはじまるまでに待ち時間が長くなることもあります。
安産祈願の服装
安産祈願の服装には特にきまりはありません。普段着でもまったく問題ありませんが、記念に写真を撮ったりすることもあるかもしれません。そういう場合は、後から見た時に後悔のないように、あまりラフすぎない格好のほうが良いかもしれません。また季節によっては、妊婦さんの体を第一に考えて、動きやすい服装、冷えにくい服装を選ぶべきかと思われます。
神社の選び方
全国のほとんどの神社では安産祈願のお参りが可能です。神社の選び方には特に制限はありません。お近くの行きやすい神社で問題ありません。でも、せっかくのお参りということで、安産祈願で有名な神社を選ぶこともあるかと思います。ただ、そのような神社は、戌の日や週末は混雑していること多いですので、注意が必要です。
安産祈願に持っていくもの
神社で祈祷をしてもらう場合は、神社へのお礼として「初穂料」が必要となります。このお金を入れる祝儀袋を用意しておいたほうがいいでしょう。
また腹帯をお祓いしてもらうなら腹帯もします。持参の場合は、さらしの腹帯(岩田帯)がいいかと思いますが、持参すべきか、巻いていくべきかは、事前に神社に確認しておきましょう。さらしタイプ以外の腹帯(たとえばガードルタイプ等)は受け付けてくれない神社もあるようですので、その点もよく確認しておきましょう。
神社への初穂料
初穂料とは、祈祷をしてもらう神社へのお礼です。初穂料には、お守りやお札等も含まれます。祝儀袋も用意していきましょう。
初穂料の金額の相場は、3000円~5000円。表書きは「御初穂料」「御玉串料」「御祈祷料」のいずれかです。水引きは、紅白蝶結びです。上記の写真を参考にしてください。
初穂料を渡すのは、安産祈願の日の神社で受付をした時になります。
安産祈願のお参りの仕方
一般的な安産祈願のお参りの仕方を説明します。
手水舎(ちょうずや)の水で心身を清める
手を洗って、口をすすぎます。
神札所等で安産祈願の受付をする
書類に必要事項を記入し、お祓いしてもらう岩田帯やお礼(初穂料)を渡します。
本殿で神主からお祓いをうける
順番を待ち、名前が呼ばれた妊婦さんは本殿に入って、神主からお祓いを受けます。
祝詞奏上
神主が神様に祈祷をささげますので、少し頭を下げながら静かに聞きます。
二拝二拍手一拝
祝詞が終わったら、立ち上がり姿勢を正して「二拝・二拍手・一拝」を行います。
授与品を受け取る
神主からお守りやお札を受け取ります。これで終了ですので、会釈して退席します。
神社でもらったお札の飾り方
授与品して神社からもらったお札は基本は神棚に飾ることになります。神棚のないおうちの場合は、家族がよく集まるリビングやダイニング等の場所で、目線より高くほころがない箇所に置きましょう。文字が書かれている面を東か南向きに置くと良いでしょう。
有名な安産祈願の神社
- 水天宮(東京都中央区)
- 鬼子母神堂(東京都豊島区)
- 子安神社(東京都八王子市)
- 西野神社(北海道札幌市)
- 鹽竈神社(宮城県塩竈市)
- 雨引観音(楽法寺)(茨城県桜川市)
- 菅原大神(千葉県銚子市)
- 大巧寺(神奈川県鎌倉市)
- 諏訪大社(長野県諏訪郡)
- 産女観音(静岡県静岡市)
- 梅宮大社(京都市右京区)
- 帯解寺(奈良県奈良市)
- 中山寺(兵庫県宝塚市)
- 安子神社(島根県出雲市)
- 全国総本宮 水天宮(福岡県久留米市)
- 波上宮(沖縄県那覇市)